八ヶ岳の裾野に広がる茅野市では、人々は八ヶ岳から多くの恵みを受け、八ヶ岳に見守られて生活しています。そもそも八ヶ岳は山の名称ではなく南北30kmに連なる山を総称して呼ぶなど諸説ある中、南八ヶ岳(編笠山・西岳・権現岳・赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳)に天狗岳を加えた八つの山を八ヶ岳と呼ぶ人が多いようです。
地元の人は、毎日見る八ヶ岳が生活の一部になっていて、「今朝起きたら八ヶ岳が真っ白だった」とか「八ヶ岳の雪が消えるまでは里に霜が降りる」など八ヶ岳とともに暮らしています。中でも諏訪湖に沈む大きな夕陽が雪の八ヶ岳を真っ赤に染める、その神々しい光景は、多くの人を魅了することでしょう。

八ヶ岳は火山群であることから多くの温泉が楽しめます。特に茅野市では市内7か所に温泉施設を設け、地域の元気を担っています。
| アクアランド茅野 | 河原温泉河原の湯 | 金沢温泉金鶏の湯 | 尖石温泉縄文の湯 |
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上原温泉を活用した「温泉施設(浴場・サウナ等)」と「室内温泉プール」の複合施設です。
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浴場、サウナ、休憩室に加え中庭に高山植物庭園があり、四季折々に咲く可憐な花が楽しめます。
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金鶏の名は金沢地区において武田信玄が開発したといわれる「金鶏金山」からきています。
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八ヶ岳や蓼科山が望め、尖石遺跡近くの温泉施設。露天風呂と温泉スタンドが整備。
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| 玉宮温泉望岳の湯 | 米沢温泉塩壺の湯 | 湯川温泉河童の湯 |
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八角形のローマ風呂形状で窓側は全面ガラス張り。八ヶ岳、南・北アルプスが望める展望風呂。
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江戸時代から効能があるとして知られる、「塩壺温泉」の源泉を使用しており大変温まります。
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静かな田舎の温泉にのんびりつかってもらおうと付けられた名称が「河童の湯」。
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全国的にも市民の医療費が少なく、長寿長野県の中でも元気な高齢者が多いのが茅野市の特色です。明確な根拠は明らかではありませんが、「高原の気候による朝晩の温度差が自律神経に良い影響をもたらす」「農業など日常、体を使い、土に触れる」「自然が豊かでストレスを感じにくい」「標高が高いため気圧が低い」「保健医療の体制が充実している」などと言われています。
やはり八ヶ岳山麓が、神秘的な力を私たちに与えているような気がします。風や若葉の香り、水の音や鳥の声、そして大地を踏みしめて歩くとき、八ヶ岳の自然は人々を包み込み生かしてくれるのです。
日本の3大奇祭のひとつ「御柱祭」は、申と寅の年に行われます。八ヶ岳山麓から曳き出された巨大なモミの木は、木遣り唄の号令のもと人力のみで諏訪大社上社まで曳かれていきます。途中、木落とし坂を下り、宮川の川越しをして上社前宮、本宮の四隅に柱を建てるお祭りですが、お祭りと言うより、古代から伝えられている神事こそが「御柱祭」なのです。木遣り唄に「御小屋(おこや)の山のモミの木は里に下りて神となる」があります。諏訪大明神の信仰が諏訪に住む人々の遺伝子に刻み込まれているようです。

諏訪大社の「御柱祭」が終わると、「小宮の御柱祭」が始まります。諏訪のあちらこちらの神社でもその地域の人が集まって「地域の御柱祭」が、先祖が同じ家系ではその「家の御柱祭」が、会社でも敷地に神社が祀ってあるところは「会社の御柱祭」が行われるのです。

諏訪地域ではこのように一年中御柱祭が行われています。もちろん御柱祭の前の年から山のモミの木の見立てや御柱の乗り方、綱のより方、ラッパ隊など地域の先輩が若い人にその伝統を伝える作業が行われています。
早春の八ヶ岳を背景に朝靄が立ち込める中、大勢の人の力がひとつになって御柱が曳き出されます。太古の昔と少しも違わぬ荘厳な儀式の始まりです。
八ヶ岳の広大な裾野では、高原の気候に適した野菜が作られています。専業農家は少なくなったものの出勤前や土日に農作業を行う兼業農家が多くあります。5月の連休 頃に田植えを、9月の連休頃に稲刈りを一家総出で行います。

稲を刈り取ったあとの田には、イナゴがぴょんぴょん飛んでいて昔からイナゴ取りを 楽しみにしている人もいます。
一方、畑ではジャガイモやコーン、キュウリ、ナス、トマト、レタス、キャベツなどを育てていて8月の収穫時期には家々の野菜自慢が始まります。「うちのトマトは甘いよ〜」「このモロコシは生でも食べられるよ〜」あまりたくさんありすぎて、トマトはソースに、 コーンはビン詰めに、キュウリやナスは塩漬けにして秋野菜と一緒に福神漬に加工して我家の保存食にします。

盆過ぎには、野沢菜や大根の作付けをし、漬物の準備を始めます。秋は、漬物や畑の後片付け冬囲いなど大忙し、厳しい冬に備えます。
週末別荘利用の方がたくさんの野菜を使ったお料理をしていました。
「とにかく野菜がおいしいので・・」
東京でも産地直送の野菜とか流通がよくなったので美味しい野菜が手に入るのではないですか?
「それが違うのよ!この野菜を持って帰っても違うのよ!」
なるほど・・地元で採れた野菜を地元で食べる・・空気や水やまごころや八ヶ岳のエッセンスがおいしものをさらに美味しくしてくれることを教えていただきました。
八ヶ岳の裾野では、多くの自然の恵みがありますが、中でも山菜採りは、春を迎えた人々の楽しみのひとつです。一番先にフキノトウが顔を出し、続いてワラビ、タラノメ、コシアブラ、コゴミ、などが日当たりの良い林に出てきます。てんぷらにして食べるのが一般的ですが、何と言っても採るのが面白いようです。

採るのが面白いのはキノコ採りも同じで、諏訪地域では、ジコボウという巨大ナメコのようなキノコがよく採れます。毒キノコと区別しやすく、初心者には無難です。みそ汁やおろし和えにして食べるととても美味しいです。
「蜂の子」採りも良く行われていて、ジバチの巣を取ってきて、中の幼虫を佃煮にして 酒の肴やご飯に混ぜて食べます。良質のたんぱく質で栄養満点、山国の昔の人の知恵ですね。

また、「米の粉」は、昔からよく使われていて、小正月には米の粉で作った繭玉を、柳の枝に刺し、どんど焼の火にかざして子供の健康を願い、他にも柔らかいヨモギを摘んで米の粉で草餅を作ったりと人々の生活に自然は大きなかかわりを持ってきました。
人の良い信州人は、その恵みを分けるのが大好きです。人の喜ぶ顔が何より楽しみなのではないでしょうか。
八ヶ岳の裾野、茅野市は諏訪インター近く標高約700mから蓼科高原別荘地付近は標高約1600mと標高差のあるまちです。市街地は雨でも、途中みぞれになり、高原では雪と気温の大きな差があるのが特徴です。花の開花や芽吹き、紅葉などドライブしていて異なる風景が楽しめます。
茅野市運動公園の桜の開花は、4月10日頃、蓼科高原聖光寺の桜の開花は5月ゴールデンウィーク頃、その後も高原では大山桜や小梨の花などが咲き、高原にも春が来たことを知らせてくれます。

昭和61年、棚畑遺跡から国宝「縄文のビーナス」が発掘されました。
この「縄文のビーナス」は、今から4000年〜5000年前の縄文時代中期のものと言われています。当時の住居跡が150軒以上、貴重な土器は600点以上が完全復元されています。

「縄文のビーナス」の顔は八ヶ岳山麓の縄文中期の典型的な形をしており、胸、腹、尻の形から妊娠した女性を表しているといわれています。
また、平成18年、中ッ原遺跡から重要文化財「仮面の女神」が発掘されました。 顔に逆三角形の仮面が付いていることから名付けられましたが、約4000年前の縄文時代後期前半のものと言われています。

八ヶ岳西南麓では、今までに228の遺跡が確認されており、そのうち縄文時代の遺跡が191カ所もあります。縄文早期が53、前期64、中期164、後期60、晩期8で縄文中期の約1000年の間、八ヶ岳山麓に爆発的に縄文文化が繁栄したのです。ある説によると、縄文中期の日本の人口は26万人とも言われていることから、八ヶ岳山麓が縄文文化の中心であったことは間違いないようです。
八ヶ岳山麓には、暖温帯と冷温帯の落葉広葉樹林が混交した広大で豊かな環境特性があり、縄文人が暮らすのに十分な植物や動物などを提供できたことが繁栄の大きな理由のようです。しかし、集落数や人口の増加により、自然界の食糧が不足し始め、気候変動の悪化も伴い次第に衰退していったようです。
「冬は、寒いですよね〜」よく話題にでます。確かに寒いですが、四季折々の変化を是非楽しんでいただきたいと思います。
朝起きたら、一面真っ白に様変わり、そこに野鳥が飛んできて一生懸命に餌を探します。葉が落ちた木の間をリスが飛びまわっています。草原では小さな足跡が点々と続いています。ウサギやキツネです。山の木々や水辺は自然のオブジェを見せてくれます。
八ヶ岳に2年前、移り住んだ方に冬の過ごし方をお伺いしました。
「冬は、こちらで知り合った方の家を訪問したり、陶芸や木工、絵画などが得意な人のお話を聞いたり、教わったりしていると時間はいくらあっても足りないという感じです。春が近づくと畑のことを考えたり、忙しく充実した日々を送っています。」
八ヶ岳裾野にある茅野市は、標高が高く湿度が低いため、さらさらとした粉雪が一面を覆います。八ヶ岳にきれいな雪の花が咲く季節です。

茅野市は、内陸に位置するため台風の直撃もめったになく、比較的災害が少ないところです。晴天率が高く、湿度が低いためラベンダーの花がきれいに咲き、諏訪南インターから原村ズームラインやペンション通りをドライブするとラベンダーの香りが漂ってきます。ドライフラワーも家庭の軒先に吊るしておくときれいにできます。スターチスの紫やカスミ草の白、ラベンダーやバラなどは作りやすいのですが、秋のりんどうもきれいな紫のドライフラワーができます。このような花は、農家で出荷していますので、花卉栽培農家の方とお友達になることをお勧めします。
秋には、軒先に柿を吊るして干柿造りをする家もたくさんあります。庭先を見ると たくあん用の大根、畑で取れた豆、夕顔の皮を長くむいたかんぴょうなど太陽をいっぱい受けて保存食を造っています。
良く晴れた寒い冬の朝には、たんぼに作った足場いっぱいに寒天が広げられています。自然の気候の中で人々が考えてきた伝統的なおいしものが、今の時代にも受け継がれて います。

茅野市の人口は約57,000人、全国でも医療、福祉が充実しており、市内を4ブロックに分けて健康、福祉の相談に応じています。中心にあるのは諏訪中央病院で現在19の診察科があり、救急外来も扱っています。産婦人科もあります。
茅野市ではホームドクターを持つことを進めていて、諏訪中央病院のほかに市内だけで26の開業医があり、内科、外科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻科、心療内科などや 往診医院もあります。歯科医院は現在22あります。土曜日開業している医院や休日当番医も情報公開されていて人々が安心して暮らせる仕組みができています。




















